日記

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4/22 知らないほうがいいこと

「知らないほうがいいこともある」

この言葉が漫画や映画に出てくると、そのことを知ってしまうと事件に巻き込まれてしまうような気もするが、今書きたいのはそんな仰々しいことではない。

 

青い空の中を白い雲がゆっくりと動く。その下にはどこまでも続くような真っ青な海。波が不思議と等間隔に打っていく。

 

こんな情景を今まで目にしたとき、見たまんまの感想にしか取れなかった。

「空めっちゃ青いなー雲白いなーえらいゆっくり動くなー海もめっちゃ青いなー波打つのみてたら落ち着くなー」

とこんな感じである。

 

しかし今では、空や海が青く、雲が白い理由も、雲が動く速度も、波が等間隔に打つ理由も物理学的に理解できることがわかっている。身の回りの事象が物理学で解明できる、これは確かに面白いことではあるものの、過去のような見たまんまの感想を100%で感じられなくなってしまったのは少し悲しい。波が等間隔に打つ理由など知りたくなかった、不思議だなで留めておくほうが趣深い気がするのだ。

 

それと似たようなことが京都にも言える。近い将来に京都を離れるだろうが、確かにいろいろな場所を開拓しておきたいという気持ちもある。しかし、全てを網羅してまうと、京都がなにかミステリアスで魅力的な場所として自分の中に後から印象づけられないような気もするのだ。

 

「結局大学にいる間に回りきれなかったけど京都ってなんかいいよね」

 

くらいの言葉が大学院卒業時に出るくらいに開拓していきたいものだ。もっとも、全て網羅できる可能性は著しく低いので、遠慮せずに積極的に開拓していくくらいが丁度いいのかも知れない。