日記

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2/27 煙草

煙草に対して昔から漠然と憧れがあった。昭和の映画で煙草がかっこよく映るシーンなどは山ほど見たし、酒と同様に大人への階段というイメージもあった。

 

この間クラスメートとの酒の席で、酔っ払った勢いもあり、煙草を一本もらった。「吸いながらじゃないと火点かんで」「あんまり深く吸いすぎんようにな」友人のアドバイスを聞きながら用心深く吸ってみる。

 

煙草を初めて吸えたという体験が嬉しかった。思ったより吸えるものだな、煙草の味というものを初めて身をもって実感できた。

 

しかしそのような喜びの感情と同時に、そこはかとないさびしさが湧いてきた。

 

そのとき、憧れの対象であった「煙草」は、体験を伴うことにより、「たばこ」になったのであった。