5/12 日曜日はストレンジャー
石野真子の曲に「日曜日はストレンジャー」という曲がある。
めちゃくちゃざっくりいうと日曜日はお洒落なりして仮面をつけてアタックしちゃえ的な歌詞である。
「スペードばかり並んでいる 不吉なカード切りながら 悪魔になりたい」という詩が素晴らしいなどということは置いておいて、今の自分はまさにこの状態なのである。
土曜日まで研究室があるので、朝から晩まで空いているのは日曜日のみ。お洒落な服装をして出かけたいならこの曜日しかない。
もちろん元の歌詞とはニュアンスは全く異なるだろうが、好きな曲の詩を自分の状況に落とし込めることが嬉しいのである。
今もそうだが、定期的に石野真子にどハマりする時期があるので、各々どういう状況であったか振り返ってみる。すると現実逃避や何かと向き合いたくない時によく聴いていることがわかった。なんだか彼女に申し訳ない。
当時の彼女はもうおらず、本当の「偶像(アイドル)」であるから、良い逃避先になっているのかもしれない。
これに気づいたからどうというわけではないのだが。
色々な思いがある時期に聴く曲は後から聴くと当時が思い出されるので、石野真子の曲も将来そのようなものになっていくのかと思うと、嬉しいようなそうでないような。
5/7 GW
今年のGWは良いことも悪いこともあったが、毎日何かしら予定があったり突如入ったりで中々満足できたものになった気がする。
特に印象深いのが昨日今日である。
昨日は約1ヶ月ぶりのバイトから下宿に帰ったあと、11時過ぎに鴨ピクの場所取りをしている後輩から電話がかかってくる。なんせ近いので、差し入れを持ってもちろん向かう。そこから朝の6時まで後輩たちと喋り続け帰宅する。この間に大変面白い出来事があったが、ここに書くのはもったいないので書かないことにする。
6時過ぎに家に帰ったあと、12時ごろまで寝る。起きると同回生の友達と差し入れ用のミスドを買いに行く。計52個買う。それをデルタにいる後輩たちに差し入れ、ここでも面白い出来事があった。あーやこーやでデルタを後にする。
差し入れに行った同回生5人とのちに来てくれた同回生1人でピザ食べ、酒を飲む。ピザを待っている間にテレビでサザエさんをつけたのだが、みんなでワイワイしながらサザエさんを見ていると大変幸せな気持ちになる。家族感というのはやはり、自分にとって幸せに大きく関係するものなのだと再確認する。
10時には解散したが、なんとも楽しかった。本当に良いGWの締めくくりだった。
明日からまた研究室生活。気はあまり抜けていないと思うものの、頑張れ自分。
5/2 ガルボとおにぎりせんべい
GWの中日の影響であろう、いつもより少ない乗客の電車に揺られ桂キャンパスに着く。
今日が終わると連休と考えると、なかなかやる気が出ないもので、いつもは同室の准教授がいなかったこともあり、隣の長身イケメン君と話し出す。
あーやこーや話した後、好きなタイプの女の子の話になる。「一見普通やけど少し野暮ったいところが残っている人が好き」というと、不思議そうな顔をされる。彼は「バリッバリのギャル」が好きだそうだ。「バリッバリ」という擬音の勢いにひとしきり笑う。
「少しの野暮ったさ」と例えとして、好きなおやつは?と聞くと、ガルボと答えるよりおにぎりせんべいと答えるような人と言った。でも野暮ったいところはそこくらいでそれ以外は普通くらいがちょうど良いとも言った。
彼が言う。
「じゃあ自分の好きなタイプは「ガルボの袋の中におにぎりせんべいが入ってる」系の女の子なんやな」
自分の中に衝撃が走る。それだ、まさにそれだ。ドンピシャの表現がまさかお菓子を用いてなされるとは。感動さえ覚える。
その話を先輩にすると、先輩は「ガルボの袋の中にガルボがつまっている」系の女の子が好きらしい。また望めるならその中のいくつかの味が違うくらいが良いらしい。うんうんなるほど、そういうパターンもあるのか。
こういったくだらない話であほみたいに笑える日々が自分にとって幸せそのものなのかなと思う一日であった。
4/30 アイドル
奈良の高の原のイオンモールに石野真子のミニライブ&サイン会に行く。
30分ほど余裕を持って到着したが、五列ある座椅子は全て埋まっており、少し悲しい気持ちになる。しかし、来ている人を見るに当時のファンの方ばかりなので、立っているほうが見やすいことに気づき、すぐに得した気分になる。
大拍手の中、石野真子が登場し曲を披露していく。アイドル時代の曲の時は親衛隊が迫力のあるコールを入れる。ここは本当にイオンモールなのか。
アイドル時代当時の彼女は17歳から20歳。時は流れに流れ、今は56歳。しかし現に自分の前に立っているのを見ると、びっくりするぐらい綺麗だ。なんならかわいいという言葉さえ似合ってしまう。ライブ中に何度か目が合ったが、恥ずかしくて顔を背けてしまうほどだ。石野真子恐るべし。
ライブが終わり、サイン会に参加するためCDを買いに行こうとすると、親衛隊の人たちが片付けをしていた。勇気を振り絞って、話しかけてみると、とても気さくな人達だった。自分の年齢を伝えると「若いなぁ真子さんの良さを周りにも伝えていってくれ」と言われた。何とも荷が重い。ひとしきり話したあと、親衛隊に入らないかと誘われた。びっくりしすぎて、その場ははぐらかしたが、はて、どうしたものか。
親衛隊の人達に挟まれて真子さんのサイン会の列に並ぶ。自分の番になる。誕生日が同じであることを伝えると、すごい笑顔で対応してくれて感動する。とても満足してその場をあとにしようとすると、なんと握手をしてくれた。その手は温かくて、か弱く小さくて、この人も自分と同じ一人間なんだなと初めて認識した。
今や56歳の女性を「真子ちゃん」とちゃん付けで呼ぶのはどうなのかと思っていたが、今日の出来事を通してわかったのは、彼女は間違いなく「真子ちゃん」だ。年齢など関係なく、自分にとってのアイドルでいつづけるのだろう。
また関西圏でイベントやライブがある時は、ぜひ参加してみたいなと思った。
親衛隊の返事はしばらく保留しておこう。
4/29 散歩
徳島の母親の実家に母親と妹が法事で帰るということなので、自分も当然同行させてもらえるものかと思っていたが、実家で愛犬と留守番することになった。
とういうわけで先ほど近くまで散歩に行ってきた。自分は人と並んで歩く時、友達であろうと家族であろうと恋人であろうと、左側を歩くのが好きである。なんとなく落ち着くのだ。
しかし愛犬はそのことを知って嫌がらせしてくるかのように、全然左側を歩かせてくれない。愛犬相手に少し釈然としない思いをしながら散歩を終えたのであった。
明日は高の原のイオンモールで石野真子のミニライブがある。 二月などアイドル時代の動画を見続け精神的な支えにしていたので、何とも感慨深い。誕生日同じなんです!くらい話せるだろうか。話せたらええなぁ。
最近お気に入りの歌詞の一説を残す。
ねぇ 今 あなたに顔向け出来ることが出来たら
どんなに嬉しいことでしょう
ああ ただ増えてゆくようで減ってゆく日々を
使い果たさず出会えたこと自体 ありがたいのに
(緊急事態/女王蜂)
「増えてゆくようで減ってゆく日々」。このフレーズがすごい。すごいぞ。
4/26 インターホン
研究室から自分の部屋の扉の前まで帰ってくると、ふとあることに気づく。
「そういえば自分の部屋のインターホンって押したことないな。」
世紀の大発見をしたような気持ちになり、押してみる。誰も出るはずがないとわかっていても、何度も何度も押してみる。
4/23 ややこしいキャラ
研究室生活が始まり、はや三週間。研究室の先輩や同回と仲良くなるため、各々の様々な個人的な情報を話題にしてきた。このような期間は、今後のその人のキャラを決定していくため大事な時期である。
今までに公開した情報で自分は以下のような人になっている。
桂キャンパスなのに吉田から通っている。下宿にプロジェクターがあり映画を見るのが趣味(とはいえジブリやメジャーな映画は見ていない)。革小物を調べるのが好き。好きな音楽は何かと聞くくせに、自身はサブカル。小学生の頃関西のけん玉大会でベスト8。球技は得意だが、ほとんど泳げない。木村文乃が好きで結婚時大ショックを受けた。高校生の時に好きな作家さんの読者会に行ったら女性99人男性1人(自分)だった。
こんなところだろうか。うーん確かにごちゃごちゃしててよくわからない。
今日お昼ご飯を研究室の人達と食べていると、
「中高部活なにやってたん?」
と聞かれたので、
「中学は将棋部で、高校はお喋り部という名の帰宅部です」
と答えると、
「え!?その肩幅で!?」
と言われた。何かスポーツをやっていたと思われていたらしい。
「本当にキャラがややこしいね」、もはや濃いとか薄いとかではなくややこしいである。ややこしいという意味で濃いならまだ良いが、ただただややこしいだけなら少し悲しい。
この状況で「昭和のアイドル好き」などカミングアウトしようものならどうなるのだろうか。日々そわそわしながら、「色々変な人」ではなく「少しつかみ所のない人」ぐらいのキャラを目指すこの頃である。